【ヒートショックとは】
急激な温度変化によって血圧が変動すると、心筋梗塞や脳梗塞、不整脈など心臓や血管の疾患を引き起こし、体への悪影響を及ぼすことをヒートショックと呼びます。
血圧が低くなることで一時的に意識を失い、転倒や溺死などに繋がるリスクが高くなります。
【入浴中の溺水事故】
厚生労働省の調査によると高齢者の「不慮の溺死及び溺水」による事故の死亡者数のうち、約7割は浴槽における溺水で死亡しています。
東京消防庁の救急搬送人数データでは、高齢者の入浴中の「おぼれ」による事故は、11月~3月の冬季に多く発生しています。
高齢になると血圧を正常に保つ機能が低下するため、ヒートショックが起こりやすくなるこれからの季節は特に注意が必要です。
【入浴時に気をつけたいポイント】
①入浴前に脱衣所や浴室を暖めておきましょう
暖房がない場合も浴槽の蓋を外して湯をかき混ぜて蒸気を立てるなどして、できるだけ浴室内を暖めて寒暖差が小さくするように工夫しましょう。
②長時間の入浴は避けましょう
湯温は41 度以下、湯につかる時間は10 分を目安にしましょう。
室温が20度以下、湯温が41度を超えるとヒートショックの危険性が高まります。
③食後、飲酒後、医薬品服用後の入浴は避けましょう
食後は消化器官に血液が集まり血圧が低くなりやすいため、時間をおいてから入浴するようにしましょう。
飲酒後もアルコールが抜けるまでは入浴しないようにしましょう。
体調の悪い時や、精神安定剤、睡眠薬等の服用後も入浴は避けましょう。
また、入浴前後に水分補給をすると血液がドロドロになることを予防できます。
④入浴前に家族で声掛けをしましょう
入浴中に体調が悪くなった場合、家族などの同居者に早期発見してもらうことが重要です。
入浴前には家族に一声かけてから入浴するようにしましょう。
⑤浴槽から急に立ち上がらないようにしましょう
浴槽から急に立ち上がると血圧が下がり、立ちくらみやめまいを起こして転倒する恐れがあります。
手すりや浴槽のへりを持ちながらゆっくりと立ち上がるようにしましょう。
【若葉が丘のお風呂のご紹介】
当施設には大浴場、個浴、機械浴がありご利用者様の身体状況に合わせて入浴できるようになっています。
脱衣室では空調設備があり室内温度も管理され、入浴日に体温や血圧測定など体調確認をしています。
<大浴場>
<個浴>
<機械浴>
参考資料
Noritz:冬こそ入浴時に気をつけよう!「ヒートショック」と「浴室内熱中症」
消費者庁:みんなで防ごう高齢者の事故!
横浜市 都筑区 介護老人保健施設 若葉が丘 スタッフ ブログ